岩見沢のトップランナー

密かにタフトが岩見沢でアレコレしているのはあまり知られていない話です。とある機会から1年半ほどこの地域に携わることになり、自分の不動産の世界観を見直す良いきっかけとなったために書き記しておきます。

ヤマシチビル

「ヤマシチ」

今回のクライアントは2021年現在で創業131年、戦前より続く歴史ある会社です。私達のミッションは同社における保有不動産の稼働率の改善をメインに、運用や法務の相談と企画の精査など、所謂コンサルティングの形式で参画しております。

借地から借家、アパート、商業物件、自社ビルと様々な形式で不動産賃貸業を行うこの会社。過去には岩見沢市への土地の売却(ときに寄付)を行い、過去には所有庭園を市民に開放し、現在は公園や緑地などで活用されるなど究極の地元密着型の地主です。

およそ2ヘクタールの規模を誇る、山七公園

縁あって私達とお付き合いする運びとなりましたが、かなりの規模なのでその歴史を紐解いて解釈するまでにかなりの時間を要しました。ただ、この歴史を理解しない限り本当の意味での改善には繋がらないために分解に分解し、実際に案件もこなしながら理解を深めていったのです。

数十年分の契約の読み解きは現在でも継続中ですが、触れれば触れるほど感じられるのは「店子を大事にする家主」なのです。普段は投資家とのお付き合いが中心となっている自分にとっては本当に新鮮で、数字以外でも商売として大事な様々なことを思い出させてくれるクライアントです。

※投資家が店子を大事にいないというわけではなく、後述するとおり観点が違うということなので誤解なきよう。

運営ポリシー

運営中の「ヤマシチビル」では除雪プログラム(雪庇含む)の徹底、クリスマスから正月の門松までのディスプレイの敢行、入居者からの様々なリクエストに柔軟に対応などなど。ソフト面はもちろん、設備維持の工事繰延べが少なく、常に高水準の安全性を維持しています。また、BM業者へそういった部分を丸投げすることなく、コストは掛けつつ自身の目線でメンテナンスを常時行っている建物は岩見沢の中でも随一ではないでしょうか。

喫煙所が撤去されるこのご時世に、あえて喫煙所を設置(消防基準もクリアしつつ、それも中々のハイグレード仕様で)したのも驚きでした。喫煙自体に賛否はあれど、この豪雪地域において外で喫煙させるのは忍びない…という理由です。

※既存レンジフードを加工、灰皿もノンスモークタイプ

新しいテナントと内装打ち合わせするたびに、まだ使えるであろうエアコンも新テナント入居時に更新し、 入居中の更新工事を避けつつ予備機としてみたり、エントランスの埋め込みポストを増設するために壁を破壊して入れ直したり。「その方がいいでしょ?気持ちよく長く使ってもらいたいし」と毎回言うんですが、本当に長く使ってもらえるので結局は回収出来ているのはさすがとしか言いようがありません。

賃貸中のアパートも自社で除雪を行うほか、カスケードガレージの設置を行い豪雪地帯における車両の雪害対策も行っています。

保有アパート横に設置されたカスケードガレージ

まとめ

特定のクライアントの物件紹介など、最近は平等な観点から控えておりましたがあまりの徹底ぶりに心が動かされました。儲かる儲からない、それ以前の不動産賃貸業の本質を感じさせていただいています。テックやらなんやら、さらっと業界に入ってくる方々に是非学んでいただきたい部分です。

これだけの歴史を持ちながら慢心することなく、地域のどこよりもしっかりしたサービスを提供したい。そういう気持ちを持ち合わせた地主は本当に少数です。素晴らしいマインドを持った地主と共に、岩見沢エリアの環境改善に少しでも力になれれば幸いです。